なぜローカルファーストなのか:生涯の知的資産を守るアーキテクチャ
今日、多くの読書・ノートアプリが「クラウドファースト」をデフォルトにしています。しかしこの便利さの裏には見過ごされがちなコストが存在します。それは、あなたの知的思考データが、もはや完全にはあなた自身のものではないということです。
読書中の思考データは極めてプライベートなものです。それは公開されたToDoリストとは異なり、あなたの脳の思考プロセスそのものです。それらをサードパーティのクラウドに預けることは、データの解析、AI学習への無断利用、サービス終了によるデータ消失リスクを受け入れることを意味します。
Yomitomoは根本的に異なる道を選びました。それが**ローカルファースト(Local-First)**です。
リモートAIを使うと、タスクに必要な読書内容と対話が設定したモデルの接続先へ送信されます。端末内のモデルに接続する場合、推論は端末内で行われます。
ローカルファーストのアーキテクチャとデータフロー
Section titled “ローカルファーストのアーキテクチャとデータフロー”| コンポーネント | 入力と操作 (Input) | システム内部処理 (System Processing) | 保存と成果物 (Output) | セキュリティと境界 (Boundaries) |
|---|---|---|---|---|
| ドキュメントライブラリ | EPUB・PDFの取り込み、Web記事の保存 | ローカルで構文解析し、ファイルシステムへ永続化 | ローカルSQLiteと元文書ファイル | 中継サーバーなし。読書内容を収集するクラウドDBは存在しません |
| 注釈と思考の履歴 | ハイライト(A)、メモ、ディスカッション |
物理アンカーの紐付け、5分類の管理、ミリ秒単位のインデックス化 | ローカル構造化知識グラフと全文検索インデックス | 完全オフラインで検索・編集が可能 |
| AIモデル認証情報 | BYOK API Key(OpenAI / Claude / DeepSeek / Ollama) | OS標準の安全なKeyring(macOS Keychain / Windows 資格情報マネージャー)で暗号化管理 | ローカルSQLiteには設定情報とKey識別子のみ保存 | 設定したモデルの接続先へ直接リクエスト。リモートAIはタスクに必要な内容を受信 |
| 知識の結晶化とバックアップ | ハイライトを集約してMarkdownカード化 | 完全バックアップまたはデータベースのみ | ローカルのバックアップフォルダーまたは .sqlite ファイル |
完全バックアップは元の電子書籍・PDF・PDF サムネイルを含み、API キーは含みません |
ローカルファーストがもたらす4つの安心
Section titled “ローカルファーストがもたらす4つの安心”1. データ主権:全データが100%ローカル端末内に保持
Section titled “1. データ主権:全データが100%ローカル端末内に保持”Yomitomoのすべてのデータは、お使いのPC内に保存されます。アカウント登録やログインは不要で、サードパーティの規約改定やサービス終了の影響を一切受けません。
2. ハードウェア級の認証情報保護:OS標準Keyringの活用
Section titled “2. ハードウェア級の認証情報保護:OS標準Keyringの活用”API Keyはプレーンテキストとして設定ファイルに保存されることはありません。macOS KeychainやWindows資格情報マネージャーに暗号化保存され、データファイルがコピーされてもKeyは漏洩しません。
3. オフラインで完結:通信は機能の拡張であり前提ではない
Section titled “3. オフラインで完結:通信は機能の拡張であり前提ではない”オフライン状態でも、EPUB/PDFのレンダリング、多層注釈、ディスカッション閲覧、結晶化編集が100%動作します。ローカルのOllamaモデルと組み合わせれば、完全脱ネット環境でAI伴読が可能です。
4. オープン標準フォーマット:ロックインを排除
Section titled “4. オープン標準フォーマット:ロックインを排除”注釈、対話、蒸留の本文はローカルSQLiteに保存され、標準のデータベースツールで読み取れます。元のPDF・電子書籍ファイルはデータベースとは別に保存されます。
対象読者と利用の境界
Section titled “対象読者と利用の境界”こんな方におすすめ
Section titled “こんな方におすすめ”- 機密文書、論文、商業レポートを扱い、プライバシーとデータ主権を最優先する知識労働者;
- SaaSのサブスクリプションやデータ囲い込みに疲弊したユーザー;
- フライト中やオフライン環境で集中して読書と思考を深めたい研究者;
- 自前のAPI KeyやローカルLLM(Ollama)環境を活用したい方。
適していないケース
Section titled “適していないケース”- 複数人でのリアルタイム同時共同編集:個人の深い思考環境に特化しています;
- 事前パッケージ化されたクラウドAI従量課金:API Keyは各自でご用意いただく仕様です。
よくある質問 (FAQ)
Section titled “よくある質問 (FAQ)”Q1: 複数台のPC間でデータを同期するにはどうすればよいですか?
Section titled “Q1: 複数台のPC間でデータを同期するにはどうすればよいですか?”回答: 「設定 > データ管理」で完全バックアップを作成し、フォルダー全体を別の端末にコピーして復元できます。データベース、元の電子書籍・PDF、PDF サムネイルを含みます。API キーとアプリロックは移行しないため、復元後にキーを再設定してください。データベースのみのバックアップでは元ファイルの別途保管が必要です。詳しくはバックアップの説明をご覧ください。
Q2: 登録したAPI KeyがYomitomoの開発者に送信されることはありますか?
Section titled “Q2: 登録したAPI KeyがYomitomoの開発者に送信されることはありますか?”回答: YomitomoはLLMリクエストを中継しません。APIキーはOSの資格情報ストアに保存し、リクエストは設定したモデルの接続先へ直接送信します。リモート事業者はタスクの内容と認証用のキーを受信します。
Q3: Yomitomoが更新を停止した場合、過去のノートはどうなりますか?
Section titled “Q3: Yomitomoが更新を停止した場合、過去のノートはどうなりますか?”回答: 標準的なSQLiteファイルとして保存されているため、一般的なデータベース閲覧ツールやスクリプトでいつでも全データを抽出できます。